風雲急を告げています
 2月14日
戸島中から集まった26名の実行委員を前にして、社長は倉庫の3分の1を2.15m
嵩上げして保管する図面を持参され、「貴方たちは反対のの為の反対をしている。
早急に届け出を出す。」と宣言されました。
集まった皆さんは事故による水・土壌汚染等に対する不安がぬぐえず
「移転阻止運動」を続けることを決議されました。

 2月18日
広島県の関係部局4カ所に前川市議会議員に付き添われて代表と三人で、
説明会の報告を兼ね「移転に異議あり」のお願いに行ってきました。
しかし
「届け出事業だから…」といずれの課も返事は同じでした。
我々は「県の指導要綱にも続いて説明会を受け入れたのだから、
異議を唱える権利がついた物と解釈しています」と申し上げて帰りました。
 2月23日
エドラス工業株式会社に対する地域の皆さんの疑念を纏めた、
下記の質問状を会社宛の書留を配達証明付きで郵送しました。
 2月25日
質問状を提出したことを、安芸高田の市長・議長・関係各部及び
広島県の関係各部局に報告し、善処をお願いしてきました。
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株式会社エドラス工業所代表取締椎原邦友様

                                             戸島環境対策協議会 代表 吉野俊英
 倉庫移転計画への質問

  先般(2月14日)は、ご足労を頂き、懇切なご説明をいただきましたが、将来への
健康被害の畏れを拭いきれる提案がなされなかったように思われます。

我々は、万一の場合を含め、将来に亘っての健康被害、例えば健康被害が
数年後に出現した場合、貴社の取扱品に起因するか否かの診断確定問題、
健康被害責任などなど、前例に鑑み被害者の精神的負担は計りしれません。
風評被害も多くの前例がおしえてくれております。現状では貴社が取り扱われている
物質は非常に危険なものであることのご認識が薄いと受け止めざるを得ません。

 その後、戸島地域環境対策協議会の実行委員会を開催したところ、下記のような
疑問が出てまいりました。各項についてのご回答をよろしくお願い致します。

                記

1  倉庫は1/3程度しか利用しない
その約束をどのような方法で将来も遵守されるおつもりかを具体的にご呈示ください。 

2. 廃棄物置き場の嵩上げで水害は回避されても、地震等への対応は困難になるの
ではありませんか。又積み替え時の事故が予測されますが、いかがなもので
 しょうか。

3 水質汚濁防止の為の、倉庫内側溝・溜桝のサイズは小さいように思えますが、

   大丈夫なのでしょうか。

 

4 夏場に倉庫内が高温になると考えられますが、発火対策がなされていないよ

 うですが、いかように考えておられますか。

5 廃酸・廃油・廃アルカリと並べて保管されますが、危険ではありませんか。

  倒壊などでの混合は、毒性ガスの発生に繋がるのではないでしょうか。

6 液体廃棄物を入れる専用容器の強度はどのようなものなのでしょうか。

  具体的にお示し下さい。

7 床面コーティングは耐酸・耐油性のものとされていますが、耐アルカリ性が 

   明示されておりません。いかなる理由によるものなのでしょうか。

. マニフェスト・フローチャートを開示いただきたい。

. 貴社の危険物管理者・ 公害防止管理者その他の有資格者等の管理体制はど
    のようになっていまか。明示下さい。

11. 常時倉庫内にカメラを設置し、ホームページで閲覧出来るようにするおつも

  りはございませんか。

12.広産倉庫が浸水したことはないと言われ、豪雨が予測されれば荷物を撤去す

  ると言われますが、甲田と戸島は雨の降り方が違います。その認識が貴社に

  はないように思われますが、いかがなのでしょうか。

13. 江の川からの逆流が戸島に水害を起こしたのではなく、戸島に豪雨があった

  ことによる水害であることは、住民の証言や事実が証明しております。

  このことをいかように考えておられますか。

  @昭和477月の水害では、水は下流に向かって流れていた。

  @昭和20年代の台風で大きな石や材木が、水に浸かった田の中を川上から

   流れてきたのを見た。

  @工事のさいに炭化した松の木が地下から掘り出されることがある。

14. 将来万一、経営権が他に譲渡された場合、新経営者の行為を拘束すること
     は慣例から見て不可能に近いと思料されます。それをいかように担保され

  るおつもりでしょうか。

15. 今回の件は、平成20年9月1日に、地元に行政から突如の連絡があって今

   に至っておりますが、貴社と行政とはその時期より相当前に協議されてい

     る旨の説明をうけております、これは地元無視の行為ではありませんか。

     昨今、環境問題が重視され「安全・安心」が考えられるような時代になり
     ました。このようなときに、「届け出事業」であるからと移転を強行された

     場合、それらから起こる事象については、我々は一切の責任を負うことが

     出来ません。企業と地域に笑顔の通うことが、企業繁栄の礎であると存じ

     ます。移転計画を断念されるおつもりはございませんでしょうか。

 

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